雑談 12 自宅隔離

新型コロナ感染症が爆発的に増加しております。

毎日報道される感染者数は増加を続け保健所は十分に機能を果たせなくなっているケースもあるとお聞きしています。

第4波までと大きく違うのは重症者が少ないという点です。

感染者増加のわりに死者が過去に比べて少ないのは

・高齢者の多くが2回のワクチン接種を終え抗体を獲得している

・元々重症化しにくい若年者を中心に感染が広がっている

・流行がデルタ株に置き換わっている

ことです。

テレビなどのマスコミで報道されている内容と私が把握している状況には若干の認識のずれがあるように思います。

現在の感染者の多くは入院を必要としない軽症者がほとんどで多くの方が自宅隔離の状況です。

そして大多数の方が10日以内の経過で回復し社会復帰されています。

しかし、この自宅隔離に大きな問題点が指摘されています。

新型コロナウィルス感染者として自宅隔離状態の方は発熱や頭痛・倦怠感などのインフルエンザ類似の症状で苦しんでおられます。

しかしインフルエンザと大きく違うのは、

・インフルエンザに対するタミフルのような特効薬が存在しない

・症状が強くても隔離中なので医療機関を受診することもできず、往診してくれる医師もほとんどいない

ことです。

ここに医療の空白があります。

新型コロナ肺炎の重症度を推定するための酸素飽和度を測るパルスオキシメーターは保健所から送られてくるはずなのですが、なかなか届かず連絡もない。

というご指摘もお聞きしています。

『高熱で倦怠感が強く不安です。どうすればよいのでしょうか?』

という電話相談を数件頂きました。

この状況を解消すべく堺市内では9院の病院がコロナ患者専用外来を開設準備中とお聞きしています。

自宅隔離中の方でも受診できる専用外来です。

また大阪府より我々開業医も自宅隔離中の新型コロナ感染者の診察をするようにという通達がありました。

ただしこれは遠隔診療(オンライン診療)が基本で必要により往診という流れになっております。

当院でもオンライン診療を実施しております。

このサイトのトップページにありますCLINICSというソフトを使用される場合はパスワードが必要ですのでまず当院にお電話ください。

電話のみでも構わない方は診療時間中にお電話を下さい。

電話によるオンライン診療は本人確認のため必ず当院から差し上げる折り返しのお電話にて実施させて頂きます。

いずれのオンライン診療も制度上、当院受診歴のある再診のみに限定させて頂いております。

 

ところでパルスオキシメーターが品薄状態のようです。

高価なものである必要はありません。

入手可能であれば一つ購入していざという時のために備えておくのも一法かもしれません。