不整脈の話 2 期外収縮

期外収縮という不整脈には上室性と心室性の2種類があります。

いずれも「ドキン」という強い動機を自覚することがあります。

交感神経の刺激により誘発されることがあり、急に驚いた際に「ドキン」とするのは期外収縮かもしれません。

不整脈一般に言えることですが動悸として感じる自覚症状の強さと治療の必要性は関連が薄く、かなり不愉快に感じる期外収縮でもほとんどの場合は放置可能なものです。

期外収縮自体で有害なことは起こりません。

睡眠不足・精神的ストレス・過労・飲酒・喫煙・カフェインなどの生活環境で誘発されますからこれらの因子を是正するだけで期外収縮は減ります。

一方、心筋症や弁膜症などの器質的心疾患が原因で出現するケースが一部でみられるのも事実ですから、持続する期外収縮の場合は超音波検査などでこういった器質的心疾患がないかをチェックしそれらが否定されれば安心してよいと思います。

現実に動悸自体が精神的ストレスとなり、期外収縮を誘発するケースはよく見られます。

検査を受けて心疾患がないと分かった時点で安心して不整脈そのものが消失することも稀ではありません。

生活環境の是正だけでは動悸が消失せず、それが不愉快で耐え難い場合は薬を服用することもありますが抗不整脈薬よりも睡眠導入剤や精神安定剤が著効するケースも多数です。

全ての抗不整脈薬には崔不整脈作用があります。

不要な抗不整脈薬は服用を控えるべきです。