エントリー - 神元章雄

高血圧の話 65 睡眠時無呼吸症候群と高血圧

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の無呼吸・低呼吸のため脳に十分な酸素が供給されなくなり熟睡感が得られず日中の眠気に苦しめられる病気です 実は無呼吸・低呼吸時には血圧が上昇し夜間の交感神経過剰活性が日中まで持ち越され早朝高血圧や […]

心不全の話 21 ナトリウム利尿ペプチド

心房性ナトリウム利尿ペプチドが日本人によって発見されたのが1983年で、私が大学を卒業した1987年ごろは循環器関連学会の発表演題の多くがナトリウム利尿ペプチドに関するものでした 当時は心臓は単なる筋肉の塊と信じられてお […]

雑談 58 新築工事

本日当院スタッフと宮園建設様とで土地のお清めの式を行いました 明日から新クリニック建設工事が始まります 工事期間中は駐車スペースが極めて限られ、現在のクリニック玄関前に若干のスペースが確保できるのみです このスペースは脚 […]

不整脈の話 27 ブルガダ心電図

健診でブルガダ心電図と診断され受診をすすめられるケースが少なからず見られます ブルガダ症候群は昔日本で「ぽっくり病」と呼ばれた突然死をする不整脈疾患です 働き盛りの男性が何前触れもなく心室細動を起こし突然死する遺伝子病で […]

高血圧の話 64 手術とβ遮断薬

降圧薬のうちβ遮断薬が処方に最も注意が必要な薬かも知れません 降圧以外の副作用が大きく、その反面他の降圧薬にはないメリットもあります 特に心不全を合併した場合にはまず初めに考慮するべき薬剤です 何かの手術を受ける際にその […]

高血圧の話 63 心房細動と高血圧

特に心房細動の場合には測定する度に血圧の値が変わります 心房細動では収縮期時間は変わりませんが拡張期時間は一心拍ごとに変わります 直前の拡張期が長い場合には心臓が大きく拡張し拍出量も増えます 逆に直前の拡張期が短い場合に […]

雑談 56 インフルエンザ

インフルエンザが大流行です 症状は突然の高熱に全身の倦怠感・関節痛などの俗にいうサイトカイン症状が主です 普通の感冒とは明らかに症状が異なり起き上がるのがやっとというくらいの倦怠感がありますから、表情は憔悴し眼の焦点も合 […]

心不全の話 20 見えないゴール

もう随分以前の話、私が奈良県立医大CCU(Coronary Care Unit)に勤務していたころの話です CCUは重症心疾患を扱う集中治療室で多くの心不全患者が搬入されます 心不全は多くの場合体液過剰状態で脚が浮腫んだ […]

高血圧の話 62 治療抵抗性高血圧

アルドステロン受容体拮抗薬(またはアンジオテンシン変換酵素阻害薬)とカルシウム拮抗薬の最大量に利尿剤を加えた3剤併用療法でも降圧目標に達しないものを治療抵抗性高血圧と呼びます この場合、なぜ十分な降圧を得られないかを十分 […]