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インフルエンザが大流行です

症状は突然の高熱に全身の倦怠感・関節痛などの俗にいうサイトカイン症状が主です

普通の感冒とは明らかに症状が異なり起き上がるのがやっとというくらいの倦怠感がありますから、表情は憔悴し眼の焦点も合わない方が稀ではありません

新型コロナ感染症とは異なり効果の強い抗ウィルス薬が比較的安価で利用でき早期に服用すればそれだけ排出ウィルス量も減りますからご家族や友人への感染も防げます

飛沫感染ですのでマスク着用が防御には効果的です。

ぜひマスク着用をお願い致します

 

当院では磁気カードの診察券の他に携帯電話を診察券として使うデジスマ診察券がご利用いただけます

デジスマ診察券では

・自宅から診察の順番取りができる

・予め登録したクレジットカードで後日清算が可能(受付での会計が無くなる)

・オンライン診療

などの利用方法がありますが、

iPhoneでお使いの方はヘルスケアとリンクしスマホから記入した血圧・心拍数・歩数・摂取カロリーなどが当院の電子カルテ上に表示されます

紙の血圧手帳を持参いただく必要が無くなり便利です

ぜひご活用ください

 

日によりましては待ち時間が随分長くなりご迷惑をおかけしております

当院ではデジスマ診療というシステムを採用しております

当院HPからデジスマ診察券をインストールし当院を登録いただくと、スマホから診察予約ができます

時間予約はできませんが順番取りが可能で、スマホにあと何人待ちかが表示されます

ご自宅で順番取りをされて自分の順番が近くなってから来院・受付をされると診察室での待ち時間が短縮できます

また血液検査閲覧ソフトも10月1日から利用可能です

ぜひご活用ください

デジスマ診療 ーオンライン診療のご予約ー

 

 

 

 

スマホで健康管理「ウィズウェルネス」のご案内

 

 

 

 

 

半藤一利さんの著書は大好きでたくさん読んだと思います

現在読んでいるのは「昭和史 戦後編」です

半藤さんの著書は多くの場合一次資料を中心に内容が構成されており「どうしてそんなことまでご存じなんですか?」とお聞きしたくなるほど歴史の詳細が正確に語られています。

歴史書でよくある話題が「我々日本人はなぜあのような不幸な戦争に突入したのか?」で、これについては多くの意見がありますが、あの当時の日本人全体を包んだ高揚感をこの著書の前作ともいえる「昭和史」では実感することができます

NHKの大河ドラマにもなった司馬遼太郎の名作「坂の上の雲」のオープニングのセリフでも日露戦争について同様のことが語られています

 

 

半藤さんの歴史書では本当に多くのことが学べますが、それを一つ一つ批判的な目で吟味し自分自身の頭で理解することが大切だと思っています

 

 

 

当院では8月から新しい電子カルテを導入しそれに伴い院内のシステムも若干の変更をしております

診察券は磁気カードになり受付や自動精算機に使用できます

スマホを診察券として使用でき自宅から診察の順番取りができます

これ以外にも新しい機能に私自身が驚かされることがあります

問診はユビーのAI問診を採用しているのですが、この問診票をスマホから記入いただくと電子カルテには

可能性のある病気一覧が表示されそれに関する診療ガイドラインや新しい情報が表示されます

実際に私が下した診断名を記入することでAIは学習しさらに進化します

電子カルテでは検査結果から短期間で再検査が必要である警告が表示されますし、薬同士の相互作用の警告も画面に現れます

処方を記入しようとすると候補薬の一覧が表示されるのですが

「どうして私が処方したい薬が分かるの?」

と聞きたくなるような一覧が現れその中からクリックするだけで容量用法まで自動入力されます

さらに「帯状疱疹ワクチンを推奨される方です」といった予防医学の警告も出ますから驚きです

先日トヨタ自動車のハイブリッドシステムの解説書を読みました

以前からエンジンとモーターをどうやって組み合わせ変速するのかに興味があったのですが実際に読んでその発想に驚きました

基本理念はシンプルなのですが実用化するシステムはまさに革命的でノーベル賞級の発明でした

世界中がEVシフトなどど言っていますが、他のメーカーがトヨタについていけないのでEVに逃げただけなのでは?と思わせるくらいの、ある種天才的な発想でした。

技術の進歩は常に人を幸せにすると信じています

新しい技術を開発した人には本当に敬意を感じます

 

今月から新しい受付のシステムを導入しております。

スマートフォンをお使いの方はデジスマ診察券というアプリをダウンロードして頂ければ診察券として利用頂けます。

自宅からスマートフォンで診察の順番が予約可能で、あと何人待ちかがリアルタイムにスマホに表示されます。

時間を見計らってご来院頂ければ院内でお待ちいただく時間は短くなります。

また予めクレジットカードを登録しておけば後日自動引き落としになり窓口での会計が不要です。

さらに10月ごろをめどに電子処方箋を導入致しますので、窓口で処方箋を受け取る必要もなくなり、診察後は直接薬局に向かえば良いだけになります。

またこのアプリはオンライン診療にも活用できます。

ぜひご活用ください。

デジスマ診療 ーオンライン診療のご予約ー

 

 

 

 

 

映画「アントニオ猪木を探して」を観ました。

他の同年代の男性と同様、私も子供の頃はアントニオ猪木のプロレスに熱中しました。

大学生時代はプロレスエッセイを週刊プロレスに投稿し、頂いた原稿料でプロレスのチケットを買ったりしました。

原稿用紙5枚のエッセイが採用されると現金書留で5,000円が届きます。

その5,000円を持って橿原市立体育館の新日本プロレスの興行を観に行きました。

定時まではチケットを正規に買って入場しなければなりませんが、第一試合が始まると入場口の受付は若いお兄さんに交代します。

そこを狙って「チケット要らんねんけど」というと本当は入場料5,000円のところを3,000円で入場させてくれます。

チケットの発行は無しで、その3,000円はそのお兄さんのポケットにしまわれます。

プロレスファンの間では有名な藤波辰爾さんのいわゆる「噛みつき原爆固め」をリングサイドで見た感動は今でも鮮明です。

映画「アントニオ猪木を探して」は多くのファンや関係者がアントニオ猪木に対する思い入れを語り、

いわば多くの虚像を集めることによってアントニオ猪木という実像に迫ろうという内容でした。

多くの人間がそれぞれの思い入れのあるアントニオ猪木さんはやはり偉大な方だなあと思いました。

引退試合観客動員数70,000人は未だに破られない大記録だそうです。

常に八百長とかショーだとか揶揄されたプロレスですが、猪木さんはそう言ったマイナースポーツとしてのプロレスに関してコンプレックスを持っていたとお聞きしたことがあります。

コンプレックスこそ人間を成長させる原動力なんでしょうね。

 

4月12日~4月14日は東京で日本内科学会でした。

私はオンラインで参加しいくつかの講演を聞きました。

その中で、東海大学の先生の「急性冠症候群の急性期治療」という講演が印象的でした。

急性冠症候群は急性心筋梗塞と不安定狭心症を含み世界統計では現在死因の第一位です。

非常に死亡率が高く発症後90分以内に閉塞した血管を再開通させることが重要です。

これは多くの場合、緊急の心臓カテーテル治療によって達成されますが日本ではこの達成率が非常に高く死亡率は世界平均が約30%であるのに対して日本では3%以下と世界一です。

一方、発症者数は世界的には減少傾向にあるのに対して日本では今なお増加傾向です。

それでもさらに死亡数は減少を続けておりこれは日本のカテーテル治療の体制が行き渡っているからです。

しかしながら医師の働き方改革により、この体制を維持するのが困難であろうとの見方が大半で、今後急性冠症候群死亡率世界一を維持するのは困難であろうと考えられています。

死亡者数を減らすには発症者を減らすことです。

スタチン剤によって血中LDLコレステロールを低下させることが最も効果的な予防策なのですが、未だ認知度は低く、脂質異常症は症状が無いため内服治療を好まなかったり途中で治療を止める人が多いのが現状です。

どうすればもっと多くの方が脂質異常症の治療に積極的になってくれるのかが私の今の一番の関心事です。

 

今年もクリニックのつつじが満開を迎えました。

本当にきれいな色で圧倒される奇麗さです。

私は歴史小説が好きで特に戦国時代と太平洋戦争に関するものが好きなのですが、このつつじを見るといつも戦国時代の武将武田信玄を思い出します。

躑躅が崎と呼ばれる館に住み城を持たなかった珍しい存在です。

下剋上と言われるように権謀術数の時代にどうやってあれだけの家臣団や部下の心をつかんだのか、その人間力には本当に興味があります。

実の父を国外追放し、実子を切腹に追い込みながら一方で家臣の忠誠を引き出すとはいったいどんな人間だったのか、外からは推し量ることのできない苦悩があったにちがいありません。

そんな英雄がこのつつじを眺めながら何を考えていたもでしょうか?

そんなことを考えるのも今の時期だけの楽しみです。

私が奈良県立医科大学で医学を学んだ昭和56年~62年はまだ内科診断学全盛の時代でした。

内科診断学とは視診・触診・聴診などの身体所見から病状・診断を探ろうとする、当時は医師の基本技術と考えられていたものです。

心臓の聴診だけで、弁膜症の名前と重症度を言い当てる言わば名人芸のような技術を磨くことが重要視されていました。

現在では超音波検査をすればすぐにわかるのですが、その当時は聴診器が武士の魂である刀の様なものでした。

自慢するわけではありませんが、今でも心臓の音だけで例えば

「大動脈弁狭窄症で左心室・大動脈圧較差は25mmHg」

「三尖弁閉鎖不全 2/Ⅲ」

と言った診断ができます。

その分聴診器にはこだわりがあってオープンベルとダイアフラムの使い分けにも気を遣います。

ダイアフラムは胸壁に押し当てる強さで聞こえる心音の周波数が変化しますので、あて方によって聴こえる音と聴こえない音があります。

奈良県立医科大学の助教授で後に東大第二内科の助教授になられた武内重五郎先生の名著「内科診断学」も今となっては歴史的遺産になるのかもしれません。

日々新しい技術が開発され、当院で採用しているウェブ問診では患者さんが問診にこたえ終わると同時にAIが診断候補を提示してくれます。

私は最新の技術は「使った者の勝ち」だと思っています。