新型コロナ肺炎の話
コロナ肺炎の流行はいよいよ深刻化しており身近な脅威になりました。
軽症のまま軽快する人が80%、入院が必要となる人が20%、集中治療が必要となる人が5%で死亡率は1~2%です。
しかし肺気腫などの慢性呼吸器疾患、糖尿病、高血圧や肥満の方は重症化する確率が高くなります。
このウィルスの厄介なところは何といっても無症状の人から感染するということです。
潜伏期間は1~14(平均5)日ですが、発症する2日前から感染力があります。
実際に無症状の人からの感染が50%で、症状のある人からの感染は40%、また接触感染が10%ですから誰から感染したのか分からない方も多いようです。
また不思議なことですが発症者の80%は誰にも感染させません。
残りの20%の発症者が多数の人に感染を拡大させるいわゆるスプレッダーです。
咳によって排出される喀痰中のみならず唾液中にもウィルスは存在しますから咳以外に会話も危険ということになります。
さらにドアノブやエレベーターのボタンといった環境中に付着するウィルスを触った手で目や鼻をこする、という行為も危険です。
ですので、
- 無症状の人を含めすべての人が感染源である可能性を考慮し常にマスクを着用する
- 近距離での会話は控える
- 手は常に消毒する
事が重要です。