ある人たちの集団を追跡調査し、二つの事象の関連を調べることを観察研究と言います。

例えばある地域の住民を「塩分摂取量」と「脳卒中発生率」に関して年余にわたり追跡調査し、

「塩分摂取量の多い人ほど脳卒中発生率が高かった」という事実を突き止めることを観察研究と言います。

この場合「塩分摂取量を減らすと脳卒中発生率が低下する」かは不明です。

そこで「塩分制限をした人たち」と「塩分制限をしなかった人たち」について追跡調査します。

そして「塩分摂取をすると脳卒中発生率が低下する」という事実を突き止めることを介入研究と言います。

「塩分制限」という治療で住民に介入するという意味です。

現実に「塩分摂取が多いと血圧は上昇し、塩分摂取を制限すると血圧は低下し脳卒中発生率は低下する」

ことは複数の観察研究・介入研究で証明されています。

1950年代の日本のある地域で実施された調査では日本人一日の塩分摂取量は25グラムにも達していたそうです。

2016年の調査では日本人一日の塩分摂取量は9.9グラムだそうですから大幅に減少しています。

この塩分摂取量減少の大きな要因は冷蔵庫の普及だと言われています。

冷蔵庫の普及により野菜や魚を塩漬けにして保存する必要がなくなり、塩分摂取量が減少したという訳です。

WHO(世界保健機構)では一日塩分摂取量は5グラム未満が推奨されていますから、我々はさらに減塩の必要があることになります。

冷蔵庫のような特効薬を考えているのですがなかなか妙案は浮かびません。