高血圧の話 27 家庭血圧と診察室血圧
収縮期血圧が140、または拡張期血圧が90のどちらか一方を超えると高血圧と診断されるのですが、家庭で測定する家庭血圧では収縮期が135,拡張期が85に定義されています。
一般に診察室で測定するより家庭でリラックスして測る方が低いことが多いからです。
これにはもちろん個人差があるのですが、やはりほとんどの方が家庭血圧のほうが低いようです。
10mmHg以上の差がある方も珍しくありません。
では診察室血圧と家庭血圧が大きく乖離する場合にはどうするのが良いのでしょうか?
実は診察室血圧より家庭血圧のほうが予後予測能が優れていることが証明されています。
ですので二者が大きく乖離する場合は家庭血圧を参考に治療を勧めます。
日本には4,000万台の家庭用血圧計があるそうでこれは一家に一台に相当します。
高血圧の方、または高血圧が疑われる方はぜひ家庭血圧を測定してみて下さい。