高血圧の話 29 血圧の季節変動
大規模臨床研究によると冬場の血圧は夏に比べて6.7/7.2mmHg高値であり、1月中旬~2月下旬にかけて最も高くなることが知られています。
意外なことに、これは外気温が最も低下する時期より2~3週間早いことになります。
気温の絶対値よりむしろ気温の変動が影響しているのでしょうか?
これらの変化は高齢者・男性で顕著であることも分かっています。
また夏場の血圧低下が大きい人(高変動群)や夏場にかえって血圧の上昇する人(逆転群)では脳心血管疾患のリスクが高く、血圧の季節変動を抑える必要性が示唆されます。