心不全の話 2 収縮機能
心臓には左心室・右心室・左心房・右心房と4個のポンプがありますがその中で左心室は全身に血液を送り出す役割を持った最大のポンプです。
例えば慎重170センチの方が立っている時に血液は左心室から両足まで送られ、さらに100センチ以上のの高さを登って心臓まで帰ってくるのも左心室の力です。
凄い力ですね。
ですので心機能の測定は一般に左心室の機能を指します。
左心室が最大に拡張したときに100mlの容量があり、収縮末期に内宮が40mlだとしたら一回の収縮で60mlの血液を送り出したことになりますので、左室駆出分画は60%ということになります。
左心室の筋肉が劣化しこの駆出分画が例えば40%になると心不全ということになります。
全身が必要とする血液を供給できなくなりますから、疲労感・息切れ・ふらつきなどの症状がみられるようになります。
また左心室の手前で血液が渋滞を起こしうっ血が起こるので肺に水がたまったり足がむくんだりします。
これが「左室駆出分画の低下した心不全」でHFrEF(Heart Failure reduced Ejection Fraction)と省略され「ヘフレフ」と呼ばれたりします。
原因疾患としては拡張型心筋症・心筋梗塞・心筋炎などがあります。