雑談 50 アントニオ猪木を探して
映画「アントニオ猪木を探して」を観ました。
他の同年代の男性と同様、私も子供の頃はアントニオ猪木のプロレスに熱中しました。
大学生時代はプロレスエッセイを週刊プロレスに投稿し、頂いた原稿料でプロレスのチケットを買ったりしました。
原稿用紙5枚のエッセイが採用されると現金書留で5,000円が届きます。
その5,000円を持って橿原市立体育館の新日本プロレスの興行を観に行きました。
定時まではチケットを正規に買って入場しなければなりませんが、第一試合が始まると入場口の受付は若いお兄さんに交代します。
そこを狙って「チケット要らんねんけど」というと本当は入場料5,000円のところを3,000円で入場させてくれます。
チケットの発行は無しで、その3,000円はそのお兄さんのポケットにしまわれます。
プロレスファンの間では有名な藤波辰爾さんのいわゆる「噛みつき原爆固め」をリングサイドで見た感動は今でも鮮明です。
映画「アントニオ猪木を探して」は多くのファンや関係者がアントニオ猪木に対する思い入れを語り、
いわば多くの虚像を集めることによってアントニオ猪木という実像に迫ろうという内容でした。
多くの人間がそれぞれの思い入れのあるアントニオ猪木さんはやはり偉大な方だなあと思いました。
引退試合観客動員数70,000人は未だに破られない大記録だそうです。
常に八百長とかショーだとか揶揄されたプロレスですが、猪木さんはそう言ったマイナースポーツとしてのプロレスに関してコンプレックスを持っていたとお聞きしたことがあります。
コンプレックスこそ人間を成長させる原動力なんでしょうね。