心臓病の話 2 大動脈弁狭窄症

心臓には大動脈弁・僧帽弁・肺動脈弁・三尖弁と4つの弁がありそれぞれに閉鎖不全と狭窄がありますから計8種類の弁膜症があることになります

狭窄はその弁の前の部屋に圧負荷がかかり、閉鎖不全は前後の部屋に容量負荷がかかります

弁膜症の中でも大動脈弁膜症は特別です

他の弁膜症は心不全の悪化と軽快を繰り返しながら進行しますが、大動脈弁膜症はある日突然心不全症状が出現し初めての心不全症状が致死的経過をたどることがあります

ですから大動脈弁膜症は十分注意をして早めの治療をしないと症状が出た時には重症ということが稀ではありません

特に大動脈弁狭窄症は欠神発作や胸痛発作などが起これば手術を要すると考えられます

近年の循環器領域で目覚ましい進歩の一つが経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)です

それまでは人工心肺を回しながら開胸して人工弁を取り付けたのに対して現在では大腿動脈から折りたたんだ人工弁を大動脈弁内に留置することで治療することが可能です

初めてこの治療のビデオを観たときは本当に衝撃でした

それまで開胸手術に耐えられなかった体力のない方でも受けられる治療ですので、特に高齢者にとっては本当に福音ですね