心臓病の話 5 無症候性心筋虚血
心筋に血液を供給する冠動脈の狭窄によっておこる狭心症の典型的な症状は胸痛発作です
なんとなく前胸部が締め付けられるような絞扼感が数分~10分程度持続します
しかし全く自覚症状のない狭心症発作も存在し無症候性心筋虚血と呼ばれます
糖尿病や心筋梗塞の既往のある方に多く冠動脈の狭窄によって心筋に虚血の残る方のうち約20%に無症候性心筋虚血があるとされ、治療が手遅れになりがちです
大規模臨床研究であるMRFIT試験では糖尿病など二つ以上の冠動脈危険因子を有する人に運動負荷試験心電図を実施し約12.5%の方に無症候性の心電図変化が認められ、心電図変化のなかった人より心血管死亡リスクが3倍も高かったと報告されています
無症候性心筋虚血のリスクは加齢・男性・糖尿病・脂質異常症・喫煙歴(現喫煙者でなくても)などですので、これらに該当する方は注意が必要です






