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クリニックにご縁のある方のご子息が新しくオープンしたお寿司屋さんの店長になられました。

鮨むら川 です。

https://tabelog.com/osaka/A2705/A270502/27135405/

地産地消をモットーに泉州産の魚や野菜を美味しく供してくれます。

大阪市内の高級店に負けないお店とお寿司でした。

店長は男前で女性ファンが殺到するかもです。

 

 

新型コロナウィルスが5類に変更後最大の流行を迎えています。

全例報告ではないので正確な数字は不明ですがどうやら過去最大の流行になりそうな勢いです。

インフルエンザウィルスが毎年変異を遂げ毎年ワクチンを接種しなければならないのと同様、新型コロナウィルスも常に新しい変異株が出現します。

デルタ株が大流行したのはご記憶の通りですが、現在流行の主流はオミクロン株です。

そしてオミクロン株も多くの変異した亜型が存在しそのうち特に感染力が強いなど注意するべき株は図の通りです。

問題は自分がその株にどの程度抵抗力があるのかということですが、新たに流行している株は多くの変異があり旧来のワクチン接種では予防できないことが多くみられます。

現在話題のEG.5(通称エリス)やBA.2.86(通称ピロラ)は現在われわれが持っている免疫力では感染を防げなさそうで大流行の可能性が指摘されています。

追加ワクチン接種はぜひ受けて下さい。

 

 

 

ネット上は情報で氾濫しています。

情報には真偽の不明なものも多く、あるいは意図的に他人の意見を操ろうとした作話も見られます。

そんな状況では間違った情報に踊らされて損をすることもありうります。

ですから最近は情報を鵜呑みにせず、批判的に情報を吟味すること『クリティカル・シンキング』が重要視されています。

医学論文でも第三者の翻訳を避けてできるだけ原著を読み、内容につき自分自身で確かめる能力が求められます。

例えば、現在心房細動などに第一選択薬としての地位を確立したDOAC(経口抗凝固剤)という薬があります。

多くの臨床研究でそれまで用いられてきたワルファリンより有効で副作用も少ないと証明されガイドラインでも第一選択薬となっています。

このDOACは4種類あるのですが、それぞれに大規模臨床研究が実施されています。

その一つにENGAGE AF試験という数千人の人を対象とした臨床研究があります。

ご興味のある方はネットで検索すれば日本語訳もありますのでご覧ください。

この臨床研究の結論は、このDOACは有効性ではワルファリンに劣っておらず、副作用はワルファリンより少なかったというものです。

素晴らしい結果だと思います。

しかし、原著を注意深く読むとワルファリンの治療域の割合は64.9%です。

ワルファリンを服用された方はご存じだと思いますが、ワルファリンはビタミンKによってその作用が邪魔されます。

ですのでワルファリン内服中の方はビタミンKを多く含む食品例えば納豆や青汁を控えるように勧められます。

しかし、ビタミンKは緑色野菜をはじめ多くの食材に含まれますので完全に絶つことは不可能です。

ですので、一般的には毎月受診するたびにPT(プロトロンビン時間)を測定し容量を調節します。

この論文ではワルファリンを服用されていた方は64.9%しか目標治療域になかったと言っています。

つまり10回受診するとそのうち3回以上は有効な治療域ではなかったという意味です。

これは私にはとても不自然です。

当院ではワルファリン服用中の方は90%以上が目標域にあります。

つまり十分に管理されていないワルファリン服用者と比較された試験であると推定されます。

もちろん直ちにこの薬剤の有用性を否定するわけではないのですが、私は例えば目標域に90%ある方々と比較したらどうだったのかに興味があります。

ワルファリンを恣意的に多めにすれば出血の副作用が増加する代わりに塞栓症の予防効果は増します。

逆にワルファリンを減らすと出血の副作用は減る代わりに塞栓症の予防効果は低下します。

ですので、このDOACを正確に評価するのは、塞栓症予防効果はワルファリンの有効域何%と同等で、出血副作用はワルファリンの有効域何%に相当するという表現が正確だと思うのですが。

今回は特定の薬の批判のようになってしまいましたが、そういう意図はなくその臨床研究に私なりの疑問があるという意味です。

『全ての発言はポジショントーク』というアドバイスを頂いたことがあります。

辛い時代ですね。

 

 

当院ホームページのオンライン問診はユビーという会社と契約しているAI問診です。

患者様が記入された問診内容から、推定される診断がいくつか表示され、それに関連するガイドラインなども閲覧できます。

このオンライン問診を送信いただいた方はまずAIが診断を試み私がそれを参考にします。

しかしながらこのAI問診に「なるほど」と唸らされた経験はいまのところありません。

一つにはAIに与えられるデータは患者様の自覚症状のみであり、診察所見や検査結果などが含まれず、情報量も圧倒的に少ないと思います。

それに人間の医師からのフィードバックも少ないように思います。

フェイスブックが欧米でユーザーの投稿内容を分析しうつ状態で自殺の可能性のあるユーザーに心理的なリソースへのリンクを送り始めたのが2017年だそうですから日本のAI活用は周回遅れですね。

 

今年もクリニックのつつじがきれいに咲き始めました。

毎年このつつじを見ると、つつじが崎といわれる館に住んだ戦国武将の武田信玄を連想します。

「人は石垣、人は城。人は城なり、城は人なり」

は有名な信玄の言葉ですが、その言葉通り武田信玄には有能な家臣がたくさんいたことが知られています。

裏切り・謀略が当たり前の時代に、戦が終わる度に信玄が真っ先にしたことは合戦に参加した家臣への手紙を書くことだったそうです。

百円札(古い!)でお馴染みの板垣退助は武田家臣板垣信方の子孫です。

真田幸村は二度も大河ドラマになりましたね。

今年こそ九度山を訪れてみたいと思っているのですが。

 

 

 

読書が好きで多くの本を読みます。

主に古本をたくさん買って時間のある時に読みますが、読み始めて期待外れだなと止めてしまうこともよくあります。

現在読んでいる「いいね戦争」は久しぶりに巡り合った名著です。

インターネットを用いて多くの政治家や指導者たちが民意をコントロールしようとしているかについて書かれています。

チュニジアのジャスミン革命で始まったアラブの春は当初、主張に多くの「いいね」を獲得したネットユーザーたちが現実の世界で団結し革命を起こしたものですが、その後ネットの力に気づいた為政者たちが逆にネットを用いて民意をコントロールし政権を維持するという事態になっているそうで、最も成功しているのは中国とロシアだそうです。

特にロシアはアメリカの大統領選挙にまで影響したと考察しています。

結局のところ多くの国で政府はネットを用いて国民をコントロールしており、その多くが「ボット」と呼ばれるプログラムによるものだそうです。

そう言えば、アマゾンで買い物をするときの評価に、ほとんど同じ文章が繰り返し登場したり、不自然な日本語が多いのも外国のボットなんでしょうか?

ネットの世界では殆どのものを疑わなくてはならないのかもしれません。

ふと、そんなことを考えていました。

 

 

先週は私自身が新型コロナウィルスに感染し多くの方にご迷惑をおかけしました。

本当に申し訳ありませんでした。

新型コロナウィルス感染症は診断した場合には速やかに届け出る義務があり、厚生労働省のサイトにアクセスすれば当院で何名の新型コロナ感染者の方を診断したかが分かります。

そのサイトを見て「もう710名の方を診断したのか」と思っていたら711人目の感染者が自分だったという間抜けな話です。

感染対策は万全のつもりでしたので、今でもどこで感染したのかが分かりません。

症状は極めて軽微で普通の感冒以下でしたので、部屋にこもっているのが余計苦痛でした。

現在の新型コロナウィルス感染症の致死率はインフルエンザよりむしろ低いそうで、5月からは5類感染症に移行するそうですがそれでも病気にはかからないに越したことはありません。

外出の際にはマスクをして感染には十分お気を付けください。

 

 

ChatGPTが話題ですね。

以前マイクロソフトがAIを一般に公開したときに、操作方法を学ぼうと多くの方がオンラインコースをとったようですが、

今回のchatGPTは日本語を含むほとんどの言語で対話形式で操作でき、しかも高速アクセスを望まなければ無料ですので爆発的に普及しているそうです。

私も試してみましたが、まるで人間と会話しているような気持になります。

決まった答えを探してくれるのではなく、何かを創造してくれるので人間並みの知能です。

ちなみにこのAIは法科大学院の入学試験に合格したというので、まさに驚きです。

小説のストリーを考えたり、入試問題を作ってくれたりと思考能力がありしかも自己学習能力があり日々学んでいるので人間の知能を超える可能性も十分にありますね。

そうなると私のような開業医は真っ先に失業かもしれませんね。

 

いつも当院の発熱外来運営にご協力を頂き本当に有難うございます。

ご存じのように当院では発熱や感冒症状のある方は一般の方とは厳密に分けて一階の発熱外来で診察をさせて頂いております。

現在はコロナとインフルエンザが同時に流行しており鑑別に苦慮します。

また最近のコロナ感染は比較的軽症の方が多く、全く発熱のない方も珍しくありません。

単なる咽頭痛や頭痛、倦怠感あるいは下痢のみのコロナ感染症の方も多くみられます。

もちろんこう言った場合にも他人に対する感染力は同じです。

ですので、熱がないから、咳が出ないからといってコロナではないと言い切れないのが現状です。

発熱が無くても感冒症状や下痢のある方は予めお電話いただき発熱外来をご利用ください。

 

生粋の大阪人ですからたこ焼き・お好み焼きはお手のものです。

大阪人なら自宅でたこ焼きやお好み焼きを焼いたことのない人などいないでしょうし、大阪で「パーティ」と言えば当然「タコパ」です。

大阪人の定義は自宅にたこ焼きのプレートがあることだと思っています。

しかしその私からみて「円楽」さんのお好み焼きは別格的に旨いです。

マシュマロのようにふわふわで、一枚くらいペロリです。

お店はクリニックのすぐ近くです。

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