高血圧の話 4 高血圧の原因
高血圧の原因の多くは本態性高血圧と呼ばれる原因不明のものです。
本態性高血圧の原因については諸説あるものの体質的因子と生活環境が相まって発症すると考えられています。
しかし見逃されがちな高血圧に原発性アルドステロン症があります。
高血圧全体の3~10%を占めますので決して稀な高血圧ではありません。
副腎から分泌されるアルドステロンが異常に増加し血圧を上昇させるだけでなく、全身の血管に直接ダメージを与え若い年齢で脳卒中をおこしたり糖尿病を合併しますので適切な治療をしないと大きな後遺症を残したりします。
原発性アルドステロン症の診断は血液検査や超音波検査などを併せて行います。
原発性アルドステロン症を治療する薬はありますので診断が適切にされれば大きな合併症を予防することが可能です。
他にも二次性高血圧と言われる本態性高血圧以外の高血圧は多数存在し、それぞれに適した治療薬があります。
高血圧と診断された方は自分の高血圧の原因が何なのかを十分理解してください。