高血圧の話 10 アンジオテンシン受容体拮抗薬
ARBと略されるこの降圧薬の正式な名前はアンジオテンシンⅡタイプ1受容体拮抗薬です。
降圧作用が強力で多くの臓器保護作用が証明されていますが副作用は少なくカルシウム拮抗薬に次いで処方されています。
腎臓・心臓・脳の臓器障害のある場合や糖尿病を合併した例で汎用されます。
特に腎臓の機能が悪化するのを防ぐ効果もあるのですが、使い方を間違うと逆効果になります。
カンデサルタン(ブロプレス)・ロサルタン(ニューロタン)・バルサルタン(ディオバン)・テルミサルタン(ミカルディス)が代表的な処方薬です。
副作用が少なく他の降圧薬、特に利尿薬と併用されることが多いのもこの薬の特徴です。