高血圧の話 37 抗血栓薬と高血圧

脳梗塞や冠動脈疾患あるいは心房細動のため抗血小板薬や抗凝固薬を内服される方が増えています。

これらの薬剤は血管が閉塞するのを予防するのですが主な副作用は出血、特に脳出血です。

高血圧は抗血小板薬や抗凝固薬内服中の方が脳出血を発症する危険因子であることが分かっていますので、これらの薬を内服中の方は特に血圧の治療が重要です。

大規模臨床研究ではこれらの薬を内服中の場合、血圧を8.9/4.0低下させると頭蓋内出血の発症が46%減少しています。

現在のガイドラインでは抗血小板薬や抗凝固薬を内服中の場合には血圧を130/80未満にコントロールすることが推奨されています。