高血圧の話 14 ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬
ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬も利尿剤の一種なのですが、他の利尿剤とは働きが違うので別に語られることが多い薬です。
ミネラルコルチコイドはアルドステロンのことで原発性アルドステロン症治療に大して用いられます。
アルドステロンは単に血圧を上げる以外に多くの臓器を直接傷害し、本態性高血圧に比して極めて予後が悪いことから別に扱われ、用いる降圧薬も異なります。
一般に処方されるミネラルコルチコイド受容体拮抗薬にはスピロノラクトン(アルダクトン)やエプレレノン(セララ)があります。
利尿剤なので尿量が増え心臓の負担が減少しますから心不全治療にも用いられます。
代表的な副作用は高カリウム血症ですので腎不全の方には要注意です。
他に、乳房が大きくなり男性でも女性のような乳房になることがあります。