高血圧の話 26 腎交感神経デナベーション

高血圧をカテーテル手術で治すという試みをご存じの方は少ないと思います。

太腿の血管から腎臓の動脈までカテーテルを挿入し高周波で血管の神経を破壊し血圧を低下させるという治療を「腎交感神経デナベーション」と言い2009年から臨床に用いられています。

血圧の薬を毎日飲む必要がなくなるのではないかと期待され一時はかなり話題になりました。

しかしながら、血圧低下効果が期待されたほどではないという研究結果が発表され、それ以後は以前ほどは注目されなくなりました。

今でも対象を絞れば一定の効果が期待できるのではないかと臨床研究は継続中です。

長期成績が未だ不明ですので確定した評価は難しいのですが、知見を積み重ねてどういう結果が出るのか興味があります。