不整脈の話 16 ブルガダ症候群 2

最近健康診断でブルガダ症候群が疑われる方が増えているように思います。

持参される診断結果には「ブルガダ症候群疑い」としか記載がないので、なぜ増えているのか不明ですが疾患としての認知度がましているのでしょうか?

ブルガダ症候群にはコブド型とサドルバック型があり厳密には前者をブルガダ症候群と定義します。

急に出現する致死的不整脈心室細動を引き起こす遺伝子疾患で突然死の原因になる恐ろしい病気です。

サドルバック型の場合にはブルガダ症候群という診断にはなりませんが、念のため心電図の電極を変えて記録したりある種の抗不整脈薬を内服後の心電図を記録する場合もあります。

突然死の家族歴、原因不明の意識消失発作の既往歴があるなどの場合には要注意です。