高血圧の話 39 高血圧と認知症
高血圧は脳の血管の動脈硬化に大きな影響を及ぼしますので血管性認知症の危険因子となります。
ただし、その効果は治療する年代に大きく依存します。
若年期・中年期の高血圧は中年期・更年期の認知症の危険因子であることが分かっており、高血圧を早期に治療することが後年の認知症予防効果につながります。
一方、高齢期になって治療をした場合には予防効果は証明されておらず低血圧もむしろ危険因子とされています。
ですので、認知症予防には高血圧は若年・中年期からの治療が有用ということになります。