雑談 35 いいね戦争
読書が好きで多くの本を読みます。
主に古本をたくさん買って時間のある時に読みますが、読み始めて期待外れだなと止めてしまうこともよくあります。
現在読んでいる「いいね戦争」は久しぶりに巡り合った名著です。
インターネットを用いて多くの政治家や指導者たちが民意をコントロールしようとしているかについて書かれています。
チュニジアのジャスミン革命で始まったアラブの春は当初、主張に多くの「いいね」を獲得したネットユーザーたちが現実の世界で団結し革命を起こしたものですが、その後ネットの力に気づいた為政者たちが逆にネットを用いて民意をコントロールし政権を維持するという事態になっているそうで、最も成功しているのは中国とロシアだそうです。
特にロシアはアメリカの大統領選挙にまで影響したと考察しています。
結局のところ多くの国で政府はネットを用いて国民をコントロールしており、その多くが「ボット」と呼ばれるプログラムによるものだそうです。
そう言えば、アマゾンで買い物をするときの評価に、ほとんど同じ文章が繰り返し登場したり、不自然な日本語が多いのも外国のボットなんでしょうか?
ネットの世界では殆どのものを疑わなくてはならないのかもしれません。
ふと、そんなことを考えていました。