心不全の話 24 Onco-cardiology
循環器領域には癌は稀ですが、抗がん剤の副作用による心機能疾患は稀ならずあります
現在ではonco-cardiology(腫瘍心臓病学)のガイドラインも作成されておりがん治療関連心機能障害は「左室駆出率がベースラインより10%以上低下し、かつ正常下限値を下回る状態」と規定されています
左室駆出率は通常の心臓エコーでTechholz法やmod-Simpson法で測定されるものですが、最も鋭敏な指標はスペックルトラッキング法によるlongitudinal strain 法による計測と言われています
当院でも心臓エコーでもこの方法で測定することはありますが第一に用いる方法ではありません
特にがん治療関連心機能障害の多い抗がん剤は、アントラサイクリン系薬剤・HER2阻害薬・CHOP療法・VEGF阻害薬・BCR-ABL阻害薬・RAF/MEK阻害薬と言われておりこれらの薬剤で治療中は3~6月毎の心機能評価が推奨されていますが心機能の測定はスペックルトラッキング法によるlongitudinal strain 法を用いることが推奨されています
新しい抗がん剤の登場により循環器内科学も変わりつつあると最近実感します