不整脈の話 27 ブルガダ心電図
健診でブルガダ心電図と診断され受診をすすめられるケースが少なからず見られます
ブルガダ症候群は昔日本で「ぽっくり病」と呼ばれた突然死をする不整脈疾患です
働き盛りの男性が何前触れもなく心室細動を起こし突然死する遺伝子病で、生前からある特徴のある心電図を呈することが知られておりブルガダ心電図と呼ばれます
ただブルガダ心電図には3タイプがありタイプ1はブルガダ症候群である可能性が大きいのですがタイプ2あるいはタイプ3ではブルガダ症候群であることは稀です
ただし、タイプ2でも発熱時やある種の抗不整脈薬内服後にタイプ1に変化するケースもあるので注意が必要です
健診でブルガダ心電図と診断された場合にはまずタイプ1なのかどうかが大切で、その他に失神発作の経歴や突然死の家族歴も参考になります
ブルガダ心電図と診断された方が全てブルガダ症候群ではありませんので混同されませんようにお願いします