高血圧の話 2 高血圧の恐ろしさ

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『高血圧って貧血の逆ですか?』

とよく質問を受けます。

貧血は血液の赤血球の濃度で、どれだけ血が濃いかを示します。

一方血圧とは血管の中の血液の圧力です。

風船に例えるとしぼんだ風船は圧力(血圧)が低く、パンパンに張った風船は高血圧ということになります。

圧力が高くなりすぎると血管が破れて脳出血になります。

また、風船と違って人間の血管は生きていますから圧力に対抗して血管の壁の強度を増そうと血管壁の肥厚が起こります。

少し難しい話になりますが、

血管の壁にかかる張力をT

血管の太さをR

血圧をP とすると、

T=P×R という計算式が成り立ちます。

すなわち血管系が小さいほど血管壁にかかる張力は小さくなりますから、生体の反応として血管壁の肥厚は内腔を小さくするような肥厚が起こります。

これを求心性肥厚といいます。

つまり血圧が高いとそれだけで血管の中は狭くなっていき、血管が詰まって梗塞をおこすということになります。

高血圧は殆どの場合無症状で健診などの偶然の機会に発見されますが、症状がないからと言って放置すると大変なことになりますから血圧の異常を指摘されたら専門医を受診し相談して下さい。

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