不整脈の話 6 洞不全症候群
不整脈には心拍数が多くなる頻脈性不整脈と逆に少なくなる徐脈性不整脈がありますが、徐脈性不整脈の原因の一つに洞不全症候群があります。
心臓の電気的活動は右心房の一番上にある洞結節という場所で始まります。
この洞結節の機能が低下し心拍数が少なくなるのが洞不全症候群です。
脈拍が毎分30程度に減少すると脳貧血状態となりふらつきや欠神発作がおこります。
洞不全症候群のすべてが治療を要するものではありませんが、このような症状がある場合は緊急の治療が必要です。
薬物治療は一般的ではなくペースメーカー植え込み手術をすることになります。
ただ、かなりのハードトレーニングを積んだ一流のアスリートには安静時の心拍数が極端に少ない方がおられます。
もちろんこういう場合は治療の必要性はありません。