高血圧の話 79 心肥大と心拡大
心肥大は心室特に左心室の壁が厚く肥厚することです
心拡大は風船が膨らむように内腔が広く拡張することです
胸部X線を見て「心肥大」は診断できませんが「心拡大」は推定できます
正確にいうと「心陰影の拡大」と表現します
「心陰影の拡大」には「心拡大」と心臓の周囲に水がたまる「心嚢液貯留」があります
心拡大はすなわち心不全を意味しますが、長期の心拡大は心室壁張力の上昇に対抗すためるに心肥大が伴います
心肥大の原因で多いのが高血圧です
長期間高度の高血圧を放置すると心肥大がおこり心室壁はしなやかさを失い拡張しにくくなり心不全の原因になります
降圧治療により収縮期血圧を130以下にすると心肥大の合併症を減らすことができ、120以下にすると肥大した心筋は退縮します
この効果はどの降圧薬でも認められますが、特にアルドステロン受容体拮抗薬とカルシウム拮抗薬で強い効果が認められています
これらにミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を追加すると退縮効果が強くなります












