診察室血圧が140/90未満でも家庭での早朝の血圧が135/85を超える場合は早朝高血圧と呼び、脳卒中や心臓病あるいは腎臓病のリスクとなります。
現実に診察室で診断された高血圧より臓器障害が進行している場合が多く、十分な血圧管理が必要です。
原因は
・飲酒
・喫煙
・寒冷な環境
・動脈硬化
・不十分な降圧薬治療
です。
家庭血圧は朝と夕の二回特に早朝に測られることをお勧めします。
特に冬は部屋を暖かく保ちトイレも寒くならないように注意をして下さい。

診察室血圧が140/90未満でも家庭での早朝の血圧が135/85を超える場合は早朝高血圧と呼び、脳卒中や心臓病あるいは腎臓病のリスクとなります。
現実に診察室で診断された高血圧より臓器障害が進行している場合が多く、十分な血圧管理が必要です。
原因は
・飲酒
・喫煙
・寒冷な環境
・動脈硬化
・不十分な降圧薬治療
です。
家庭血圧は朝と夕の二回特に早朝に測られることをお勧めします。
特に冬は部屋を暖かく保ちトイレも寒くならないように注意をして下さい。

私が研修医の頃は血圧計といえば水銀計のことでしたが、現在は環境への配慮から電子血圧計に置き換わってしまいました。
水銀計の血圧は目盛りの関係から必ず偶数で130/82といった具合でしたから、例えば131/77といった奇数の血圧を見ると何となく違和感を感じます。
現在市販されている電子血圧計はどれも精密に作られておりどのメーカーのどの機種意を選択しても問題はないと思います。
ただし、測定部位は上腕式に限ります。
手首で測定するものは小型で安価というメリットはありますが、手首の橈骨動脈や尺骨動脈は腱や骨に囲まれており正確に圧迫できません。
また指尖式のものは上腕の動脈とは違った部位の血圧で同一に比べられません。
ですので血圧計は必ず上腕で測定するものを選択してください。
メモリー機能などの付いた高価なものである必要はありません。
家庭血圧は診察室血圧より日常生活の実態に近いもので、ぜひ一台血圧計を購入し家庭血圧を測定してください。

冬になり気温が低下すると血圧は上昇傾向にあるようです。
この季節は特に家庭血圧と診察室血圧に乖離がみられる方が多いように感じます。
例えば診察では145/90であるのに家庭では130/80であるといった具合にです。
診察室に到達するまでに寒い屋外を通過し、若干の緊張感で血圧を測定すると高めになるのはある意味当然かもしれません。
ではどちらの血圧を基準にして治療するのが良いのでしょうか?
家庭血圧と診察室血圧の両者を基準にした治療結果、脳血管疾患の発生率や死亡率の差異を示した論文はありません。
しかしながら家庭血圧を基準に治療した場合のほうがより厳密なコントロールを達成できることが証明されています。
ですので、家庭血圧と診察室血圧に差異のある場合は家庭血圧を優先して治療の基準に用いることが推奨されています。
血圧計にも多くの種類がありますが、手首や指で測定するものは避けてください。
周囲の腱が多く正確に血管を圧迫できないからです。
上腕式のものであれば高価なものである必要はありません。
毎日朝と夕にできるだけリラックスして測定してみてください。

高血圧の場合塩分制限が大切であるのはご存じと思います。
一日の塩分摂取量を6グラム以下に制限することが血圧を下げますが、カリウムはナトリウムの血圧上昇を抑えることから野菜や果物などカリウムを多く含む食事の摂取により降圧が期待できます。
カリウム摂取により血圧が低下する以外にも、一日カリウム摂取量3.5グラムの場合脳卒中のリスクが最小になることが判明しています。
野菜・果物・低脂肪乳製品が豊富で飽和脂肪酸とコレステロールが少ないDASH食とそれに塩分制限を加えたDASH-sodiumu食が高血圧の方には特に推奨されます。
地中海食・ノルディック食や塩分制限と組み合わせた日本食などがこれに近いものです。
ただし、腎機能低下のある方はカリウム多量摂取には注意が必要です。

診察室で測定すると高血圧なのに家庭で測定すると正常という、白衣高血圧の場合にはどうするべきなのでしょうか?
事実として
①白衣高血圧の方は高血圧でない方と比較して、脳卒中・心疾患・死亡のリスクに有意な差はない
②白衣高血圧の方は白衣高血圧でない方と比較して将来高血圧症を発症する可能性が高い
ことが分かっています。
ですので白衣高血圧の方は直ちに降圧剤を服用する必要はありません。
しかし、将来の高血圧発症を発見するために家庭血圧測定を継続し注意深い経過観察をすることが推奨されます。
また、白衣高血圧の方が塩分制限を実施すると将来の高血圧症発症を予防できるかの十分なエビデンスはありませんが、日本人全体が塩分の過剰摂取ですので白衣高血圧の方も塩分制限をすることは推奨されると思います。

新型コロナ肺炎のためストレスの多い生活を余儀なくされている影響でしょうか、最近動悸を訴え受診される方が多いような気がします。
動悸の多くは何らかの不整脈が原因なのですが、不整脈のすべてが治療を必要とするわけではありません。
むしろ治療を要する不整脈はごく一部で大多数の不整脈は放置可能なものです。
現実に24時間心電図を解析して24時間で不整脈が1拍も無いという人を私は見たことがありません。
それほど不整脈は誰にでも起こるありふれたものです。
そしてその多くは精神的ストレス・不眠・喫煙・飲酒や過労などの生活環境に大きく影響を受けます。
動悸に対する不安感そのものが精神的ストレスとなりそのため不整脈が悪化するという悪循環はよく見受けられます。
とは言え急いで治療を要する不整脈が一部にあるのも事実で、今後高血圧の話と並行して不整脈についてもお話ししようと思います。
一般に危険な不整脈の特徴は動悸以外の症状があるものです。
特に注意が必要なものは血行動態の異常を疑う症状、例えば「頭から血の気が引くような感じがする」「足が浮腫む」「息切れがする」などの症状がある場合は注意が必要です。
一口に不整脈と言っても多くの種類があります。
このブログで少しづつ分かりやすく解説させて頂きます。

ある人たちの集団を追跡調査し、二つの事象の関連を調べることを観察研究と言います。
例えばある地域の住民を「塩分摂取量」と「脳卒中発生率」に関して年余にわたり追跡調査し、
「塩分摂取量の多い人ほど脳卒中発生率が高かった」という事実を突き止めることを観察研究と言います。
この場合「塩分摂取量を減らすと脳卒中発生率が低下する」かは不明です。
そこで「塩分制限をした人たち」と「塩分制限をしなかった人たち」について追跡調査します。
そして「塩分摂取をすると脳卒中発生率が低下する」という事実を突き止めることを介入研究と言います。
「塩分制限」という治療で住民に介入するという意味です。
現実に「塩分摂取が多いと血圧は上昇し、塩分摂取を制限すると血圧は低下し脳卒中発生率は低下する」
ことは複数の観察研究・介入研究で証明されています。
1950年代の日本のある地域で実施された調査では日本人一日の塩分摂取量は25グラムにも達していたそうです。
2016年の調査では日本人一日の塩分摂取量は9.9グラムだそうですから大幅に減少しています。
この塩分摂取量減少の大きな要因は冷蔵庫の普及だと言われています。
冷蔵庫の普及により野菜や魚を塩漬けにして保存する必要がなくなり、塩分摂取量が減少したという訳です。
WHO(世界保健機構)では一日塩分摂取量は5グラム未満が推奨されていますから、我々はさらに減塩の必要があることになります。
冷蔵庫のような特効薬を考えているのですがなかなか妙案は浮かびません。

血圧は常に変動します。
精神的ストレスによるイライラ感・睡眠不足・疼痛・不安・便秘や気温の変動など多くの要因で血圧は急に上昇します。
家庭で血圧を測定し上昇していると、脳卒中などに対する懸念からさらに血圧が上昇し、上昇するとさらに不安になり・・・。
こんな一過性の血圧上昇は珍しいことではありません。
一過性の血圧上昇は一部の例外を除き緊急降圧の対象とはなりません。
多くの場合安静のみで降圧しますから、超短時間に血圧を下げる降圧剤を内服すると過度の降圧を招き脳や心臓の虚血を招きかねないので緊急降圧は禁忌です。
家庭で急な血圧の上昇に気づいた場合は麻痺や頭痛などの症状がない限りまず安静にして気持ちを楽にすることが最善の方法です。

心房細動という不整脈は長嶋茂雄さんが脳梗塞を発症してよく知られるようになりました。
血圧が高いと心房細動発症のリスクが増加しますし、
心房細動の方では血圧が高いほど脳卒中発症のリスクが増加します。
ですので心房細動の方では血圧の管理が極めて重要です。
一般に130/80未満を目標に血圧を調節するのが望ましいと言われています。
心房細動の方では脳梗塞予防のために抗凝固剤を内服することが多いのですが、この薬は脳出血のリスクにもなりますのでなおさら十分な降圧が必要です。
心房細動では脈拍が多いとそれだけで心不全を発症しますので脈拍を減らすベータ遮断薬を処方されることが多いです。
もちろん減塩が重要なことは言うまでもありません。

心肥大は心臓にかかる圧負荷により心臓の壁が厚くなった状態です。
高血圧に心肥大を合併すると心不全や冠動脈疾患あるいは死亡率そのものも上昇することが分かっています。
逆に降圧治療により心肥大が退縮するとこれらのイベントや突然死も減少することが証明されています。
ですので心肥大のある方には高血圧治療が特に重要です。
収縮期血圧130以下の降圧でこれらのイベント発生が抑制されますが、特にARB(アルドステロン受容体拮抗薬)とカルシウム拮抗薬でその効果が顕著です。
健康診断で心肥大を指摘された方は十分な治療が必要です。


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