高血圧の話 18 高血圧と心肥大
心肥大は心臓にかかる圧負荷により心臓の壁が厚くなった状態です。
高血圧に心肥大を合併すると心不全や冠動脈疾患あるいは死亡率そのものも上昇することが分かっています。
逆に降圧治療により心肥大が退縮するとこれらのイベントや突然死も減少することが証明されています。
ですので心肥大のある方には高血圧治療が特に重要です。
収縮期血圧130以下の降圧でこれらのイベント発生が抑制されますが、特にARB(アルドステロン受容体拮抗薬)とカルシウム拮抗薬でその効果が顕著です。
健康診断で心肥大を指摘された方は十分な治療が必要です。