心臓病の話 10 構造心疾患
最近構造心疾患(SHD)という言葉を聞く機会が増えました
構造心疾患とは弁や心筋の異常、あるいは先天心奇形などのように心臓の構造異常によって心機能に支障をきたす病気の総称です
最近この言葉を聞く機会が増えた理由はひとえにカテーテル治療の進歩です
従来なら心臓外科で人工心肺下に開胸の大手術を行わなければならなかった疾患の多くがデバイスの進歩によりカテーテル治療が可能になりました
特に顕著な進歩を遂げたのが
・大動脈弁狭窄症に対するTAVI(経カテーテル大動脈弁置換術)です
大動脈弁狭窄は他の僧帽弁疾患などと違って初めての心不全で致死的経過を辿ることのある恐ろしい病気です
しかし最近では心臓超音波検査で特にドップラー検査を用いると重症度まで比較的簡単に診断ができますし、開胸せずにカテーテル治療で根治可能です
他にも心房中隔欠損症・僧帽弁狭窄症・僧帽弁閉鎖不全症・肺動脈弁狭窄症・三尖弁閉鎖不全症などがカテーテル治療可能となっています
さらに大動脈瘤もカテーテル治療が広く行われるようになっています
心疾患は形態異常であるケースが多くこのような新しいデバイスの登場により治療法が大きく変化しています
完全植え込み型人工心臓も単なるSFの話ではなくなるかもしれないと最近感じます












